日足はすっかり短くなり、秋風の冷たさを感じる季節となりましたね。
先週末に開催されました第25回JPHMAコングレスは、皆様のお陰を持ちまして、大盛況に終わりました。誠にありがとうございました!
https://cong.jphma.org/25th/closing-remarks25th/

さて今回は、『パニック障害、抑鬱状態、無力感、偏頭痛、強い生理痛、母親との関係に難あり……』という主訴をもたれる若い女性のケースを紹介させて頂きます。
日々、心配不安・予期不安が押し寄せてきて、心休まらない 電車や狭い部屋でしばしばパニックの症状が出ます。
パニック症状が起き出したきっかけは、コロナパンデミックで不安感が強かった時に始まりました。
前兆としては、その1週間前位から熱中症の状態になり、病院で点滴などの処置を受けた際から動悸が激しくなったという事でした。
クライアント様は、とても辛い幼少期を過ごされていた様です。
小さい頃に両親が離婚し、父親と離れ離れに。その父親はクライント様が10代の頃に他界。父親と関われなかった事が未だ尾を引いている感覚があるそうです。
母親は、過干渉で過保護。常に携帯電話を持たされ、友達と街に遊びに行けなかったり、大人になっても、どこに誰と何の理由で何時まで出かけるのか報告しなければいけなかった。
なので、いまだに母に報告せず何かをすること、決断することが苦手。
前回が初めての相談会でしたが、とらこ先生は、随時に『サポートφ悲しみ』を選ばれました。
深い悲しみは気の循環を滞らせます。そして、生きる気力を失わせ、エネルギー不足の原因となります。
そして、メインのレメディーは、Zinc.(亜鉛)。亜鉛は、神経伝達物質のバランス、脳機能、免疫機能に必要な必須ミネラルで、亜鉛不足は、気分障害や不安症と関連があります。
また、このクライアント様の過去世で味わった無念な思い、残留思念に対しても、Sannoik-m.(三の池の祈りのレメディー)やYoi-w.(與井神社の手水のレメディー)など、
とらこ先生が作った霊性高いレメディーを出し、時空を超えた癒しを施されました。
それから2ヶ月後、クライアント様には、どの様な変化が起こったでしょう?
パニックは、改善!9月頭くらいまではパニックが出ることもあったが、10月からはなく、毎朝満員電車に乗れているそうです!!
また、無力感も改善!母への強い忌避感、それ故の無力感が減ったそうです。しかし、『その代わりに怒りが強くなったように思う。自分が自分の環境をコントロールできないことに対する怒りを頻繁に感じる。』との事。。。
とらこ先生著『インナーチャイルドの理論と癒しの実践』に、『感情と価値観の変還』の説明がありますが、
『悲しみ→恐れ→怒り→無力感→憎しみ』と感情は抑圧することで変化していきます。
クライアント様の場合、『無力感』を持っていたのが『怒り』になってきたというので、一段階前の感情に戻る事が出来たというのは、抑圧が解放されてきている表れで、とても良い事だと思います。
とらこ先生:『その怒りはどこに出ているの?』
クライアント様:『母親に対して。行動を規制される事。。。』
このお母様は、体調が優れない為、仕事をされておらず、この若いクライアント様がお母様の生活も養われているそうです。
クライアント様は仕事がどれだけハードだろうが、この状況下、辞める事はできず、おまけに、母親からの過干渉が強く、自分の人生をコントロールできない葛藤に苦しまれています。
とらこ先生は、クライアント様の苦しみをじっくりと傾聴した後、導師様から頂いた霊的見解を伝えられました。
【霊的見解】
一番の意識は、駄目な人になりたくない。という思いがものすごく強い。駄目な人だと愛されない。
この意識はお母さんによって作られた。お母さんと逆転親子だった。
お母さんと逆転親子だったので、お母さんとしては彼女をかわいく思えなかった。
かなり母から愛のない厳しい言葉があったと思う。
それで駄目な子でいちゃいけないという認識をもった。
同時に、周囲の人と比べると霊性が高いために、周囲の人に対してちゃんとできるはずだ。
まともな人のはずだという思いがあって、まともな人でない人が多く常にイライラすることになっただろう。
悲しみに関しては、求めても得られないと、悲しい状況(愛されたいとか)を変えようとしてもどこかで諦めている。
悲しみを自覚できないことに関しては、冷めた感じであまり悲しみを感じていないみたい。
感じているんだろうけど影響を受けないようにしている、そうしないと生きられなかったのでしょう。
母への怒りは潜在的にはかなりあると思う。
霊性的なところで愛されなかったという反発心があるでしょう。
クライアント様:
母は、私を可愛がってくれたと思うけれど、
厳しい言葉というか、覚えているのは、私が3歳の時、『私はあなた(母)を助けるために生まれてきた』と私が言ったと伝えられた事です。
母は、私の事を、自分を助けてくれる存在だと思っている。
とらこ先生:
悲しみを感じられないのは、諦めが先に来てしまうからでしょ?
あの屈託のない所、両親が離婚する前の、特に不幸を背負わなかった幼い頃の自分にはどうしても戻れないような気がしてならないんだよね?
貴女が求める事を、この母親に求めても、見ている景色が違うんだよ。
見ている景色が違うから、言っても仕方ないんだな。
そして、出来ない自分、役立たない自分、寝坊して会社に遅れる自分。
どんな自分も許して愛する、というところに持って行くんだよ。
寛容に許せるようになる。それが大人になると言う事。
君は独身?結婚して家庭作りたいという気持ちは?
クライアント様:
ありますよ。結婚しても、母親を養い続けるつもりです。
だから、子供とか無理だと思っています。
。。。子供に依存する母親。
この母親に怒りを感じながらも、自分を犠牲にしてでも養い続けなければならないと頑なに信じるクライアント様。
そこには、『駄目な人になりたくない。駄目な人だと愛されない。』という強い価値観があるから。
とらこ先生は、このクライアント様に『サポートφダメな奴になりたくない』を選びました。
そして、クライアント様を苦しめているこの価値観を癒す為、潜在意識深くにまで届く事ができる霊性高いレメディーを出されていました。
★Mikas-m.(三笠山の祈りのレメディー)
仕事とか技術あるいは能力、作業、家事なども含めて、作業がちゃんとできなければならない。能力が人並みでなければならない、劣っていると、許せないというその意識が緩む。許せないのは、駄目な人、駄目な自分、両方。
★Ryuan-w.(瀧安寺の手水)
自分を信じる。自分を認める。自分を許すことができるようになる。自己卑下、自己不全感を癒し、自分を責めることが減り、駄目な自分、ありのままの自分を認められて、向上心がアップする。
★Ontak-taki-T.(御嶽山の滝不動堂の祈り)
人は社会のルールを守り正しく生きるべきだ。ルール違反する奴、犯罪をする奴、マナーの悪い人間に対してやたら厳しい人。
人は正しくあるべきというような意識を緩めてくれて、いい加減でだらしない人を許せるようになって器の大きい心にしてくれる働きがある。(なのでその人も生きやすくなる)
また、精神像だけでなく、身体的症状もカバーするレメディーとして、Nat-c(炭酸ナトリウム)を選ばれました。このレメディーは『この世は自分に合わない』というテーマがあります。
また、『家族の中に居ても、独りぼっちの孤独感』のPuls(オキナグサ)。も出されていました。
全てが、このクライアント様にピッタリで、聞いているだけで、既に作用が始まっている感覚になります。とらこ先生、凄すぎます!
相談会も終わりに近づき、とらこ先生が、クライアント様の感情面について『今は、怒りが強いみたいだけど。。。』と言いかけた時、
クライアント様は、
『一番悲しかったのは父親が死んだときだと思うけど、悲しんでいない。
私が10代半ばの時に亡くなったのですが、その時は泣けなくて、20代になって少し泣けた。
母親に、最低な人、気性が荒い人、と聞いていたから、死んで当然と思っていた。
でも、父親の一面だけ母親から聞かされていて、憎んでいた自分が嫌になった。。。』とポツリポツリと呟き始めました。クライアントさんの目には涙が浮かんでいたようです。
とらこ先生:
『涙が出ているね。 子供はお母さんを味方するものなんだよ。
暴力振るうお父さん、お母さんをいじめるお父さんは悪者。
でも、それが本当かどうか、その人の所に聞きに行ってちゃんと話をすべきなんだよね。
できれば、生きている間にお父さんと和解出来たら良かったね。
今からでも遅くないよ。天界にいるお父さんに‘嫌な時もあったけど、もっとお父さんと話したかった。’って語りかけて。
君は良い子だから、お母さんを思い図って、それをしてはいけないとしただけだから。自分を責めてはいけないよ。
当時は、お母さんを悲しませる事が出来なかったのだから、いいんだよ、それで。
こういう面も含めて、Nat-cのレメディーがよく合うんだよ。
欲しいのに、子供を産まないで犠牲になる必要はないよ。
この世に希望をもってどう生きるか。
未曽有の災害とか来た時、辛い人生を送っていると、直ぐに命を諦めちゃうんだよ。
どんな事があっても生き延びようという気持ちを持たなければいけないね。
これからは自分を生きるっていうのをするんだよね。
若者に絶望もたれる程、辛い事はない。
君はこの先まだ70年以上あるよ。
希望を持って生きて欲しい。
だから私も一生懸命やるし、君も一生懸命生きないと駄目だよ。』
クライアント様は涙を流し続けておられました。
『私が、お母さんを守らなければ!私がしっかりしなければ!』と、幼い頃から気負って生きてこられた緊張が、とらこ先生の魂にまで届く言葉によって、解き放たれたからでしょう。
悲しみにまで戻る事が出来て、本当に良かったです。
今回の相談会で、更に価値観が解放され、自分自身を許し、愛する事に近づいて行かれる事と思います。
次回、どの様に変化されているか、とても楽しみですね。
とらこ先生、今回も慈悲に満ちた相談会を誠にありがとうございました。
体や心の症状から、魂の声を聴き取り、三位一体でアプローチするとらこ先生。
とらこ先生の相談会では、身体面の改善だけでなく、インチャや魂へ癒しが起こる為、より幸せになり、人生が、より充実したものへと変化します。
とらこ先生の相談会をご希望される方は、是非、日本ホメオパシーセンター東京本部までご連絡下さい。
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