レメディーのとりかたと生じる変化

レメディーのとりかた

*はじめてレメディーをおとりになられる方は、「由井寅子のホメオパシー療法入門」をご視聴ください。

  • 砂糖玉フォームのレメディー:舌下に入れ、溶けるのを待ちます。
  • 液体フォームのレメディー:水などに入れて飲んでもらいます。

生じる変化。レメディーをとると?

レメディーをとって自然治癒力が触発されると、発疹・発熱・咳・下痢・嘔吐・鼻水などの排泄症状が生じたり、未解決な感情(怒り、恐れ、悲しみ)が出てきたり…といった「好転反応」が生じることがあります。しかし、これは治癒に必要な過程であり、とてもよい兆候なのです。未解決な感情が出てきた場合は、インナーチャイルド癒しをすると効果的です。

このようにして体や心の症状(老廃物)を出し切ることによって、多くの人々が本来の健康を取り戻し、ひと回り強くなった自分を実感しています。

ホメオパシーでは、レメディーがバイタルフォース(自然治癒力)に作用していると考えられています。レメディーがその人の抱える不自然なパターンと適合している場合は共鳴し、自然治癒力が揺り動かされ、体が良い方向へと向かいますが、適合していない場合には、共鳴することもなく、自然治癒力が揺り動かされる作用はありません。
レメディーとは、相談者の自然治癒力を揺り動かし、自ら健康になろうとする力を引き出すためのものです。ホメオパシーでは、自分以外に自分を癒せる者(治療者)はいないという考えが根本にあります。

超微量の法則とは

トリカブトに代表されるように薬となるものは同時に毒物であることが多いです。毒物は、少量でも微量でもリスクのあるものもあります。ですから安全にとろうと思ったら、もっともっと薄める必要があります。
どんどん薄めていったら、ある希釈段階で、毒性がなくなります。大体1ppm(10の6乗倍希釈)ぐらいで物質の毒性はなくなります。さらに薄めて10の24乗倍希釈で原物質は1分子も存在しなくなります。毒性があるとまずいですが、自然治癒力を触発できなくなるほどに薄めてしまったら、効果もなくなってしまいます。薄めるだけじゃ駄目だということがわかります。

免疫力が弱い人でも体に害を与えないレベルにまで薄めて、かつ、効果をもたらすにはどうしたらいいか。ハーネマンは考え抜きました。毒性は全くなく薬効だけがある状態が、とても重要です。目的は体・心・魂に異物、非自己があるということを、自己認識してもらうことです。自己認識したら、自然治癒力(免疫)が働いて、異物、非自己を排出しようとするからです。

安全に自己認識してもらうためには、必ずしも物質そのものは必要なく、物質の情報があれば自己認識させることができます。じゃあ、どうすれば物質の情報だけを引き出せるか? ハーネマンは、振盪すればいい、叩けばいいということをひらめきました。
叩くことで、物質の情報は、水(厳密にはアルコール水溶液)に保存されます。ちょうど、磁気テープに情報を保存できるように、水に、物質情報が保存されるのです。オーケストラの演奏を録音したとき、音楽情報がテープに保存されます。だけど、オーケストラがテープの中にいるわけではありません。同じように、水を叩くことによって、物質情報を水に記録し、保存できるのです。水は物質情報を保存できるだけではなく、水を叩くことによって、物質情報を増殖させられるのです。情報量を増やすことができる、つまり、薬効の力を高めることができるのです。

こうして、希釈と振盪をセットにして繰り返すことで、原物質をまったく含まず(体を害することなく)、それでいて原物質の情報だけをもつ、薬効のあるレメディーを作ることができます。これを超微量の法則といいます。

日常よく使われるレメディーのポーテンシー(希釈・振盪レベル)は30Cでこれは10の60乗倍希釈ですから、原物質は全く存在しません。赤ちゃんや妊婦さん、ご高齢の方、動物でも安心しておとりいただけます。

希釈するたびに振盪することで、効果はなくならない。

たとえばヒ素をそのままとったら死んでしまいます。そこでヒ素を天文学的に薄めます。原物質が1分子も存在しないレベルまで希釈します。ただ希釈するだけでは効果もなくなってしまいます。ハーネマンは、希釈するたびに振盪することで、効果がなくならないことを発見したのです。

故ジャック・ベンベニスト博士や、ノーベル生理医学賞受賞者のリュック・モンタニエ博士の研究から、原物質をアルコール水溶液で希釈した液を振盪することで物質情報がアルコール水溶液に保存されることが証明されています。

こうしてハーネマンは、希釈と振盪を組み合わせることで、物質の毒性を完全になくし、自然治癒力だけを引き出すレメディーと呼ばれるものの開発に成功したのです。

ちなみにヒ素のレメディーは、アーセニカムといい、ホメオパシーではよく使われるレメディの一つです。焼け爛れるような痛みや、死の恐怖におびえている人に合い、それらの症状を取り去ってくれます。