◎由井寅子のホメオパシー療法入門
日本では、英国でホメオパス(ホメオパシー療法家)の資格を取得し、クリニックを開業し活動していたCHhom由井寅子学長によって、1996年から本格的に導入、一般人へのホメオパシーによるセルフケアの普及とプロのホメオパス養成に力を注ぎ、その両面から急速に普及し、現在に至っています。
由井学長は、ホメオパスとしての25年以上の経験に加え、ハーネマンの原典に基づく研究活動により、複雑化した現代人の難病を治癒に導くためのZENホメオパシー(体・心・魂を三位一体で治療する方法)を確立しました。ZENホメオパシーは世界的にも高く評価されており、最先端のホメオパシーと言えます。
ホメオパシーという言葉は、ハーネマンが古代ギリシャ語の単語、homoeo(=同じようなもの)と、pathos(=苦しみ・病気)を組み合わせてつくった造語です。
ホメオパシーは「同種療法」と訳されます。その考えは古代ギリシャ時代までさかのぼり、医学の始祖・ヒポクラテスも「同じようなものが、同じようなものを治す」といっています。
ハーネマンは、キナという樹木の皮がマラリアの特効薬となっていましたが、健康な人がキナ皮をとるとマラリアとそっくりの症状(周期的な熱など)が生じたことにヒントを得て、同種の法則を再発見しました。
「心身に症状を引き起こすことができるものは、同じようなの心身の症状を取り去るものとなる」。これが同種の法則です。
先ほど言った通り、日本では昔から、かぜをひいて喉が痛いときにショウガ湯を飲みます。ショウガ湯を飲むと喉がひりひりと熱くなります。この「ひりひり」とした「熱さ」が、喉の「熱っぽく」「ひりひり」した症状を取り去ってくれる。これが、同種の法則です。
発熱時にさらに熱が上がるように布団をかけたり、卵酒を飲むのも同じです。ドイツでは熱い風呂に入ったりします。症状が長引くのは、自然治癒力がうまく働いていないからだと考えます。熱なら熱の症状を増幅させることで、体が病気の状態であることを正しく認識し、自然治癒力のスイッチが入ることで、症状がスムーズに沈静化する作用があるとの理解です。
ねぎを喉に巻いたり、やけどのひりひりにムカデを漬けた酒を塗ったりするなど、「同種療法」そのものは、古来から経験的に知られ、利用されていたのです。
インナーチャイルドは、抑圧され未解決となっている感情(心の慢性病)のことです。
強い思いである感情(心の急性病)を抑圧すると、潜在意識に沈み、未解決な感情(心の慢性病)として、存在し続けることになります。
また、ハーネマンは「信仰心や哲学、自制心に欠け、心の苦しみと怒りのもとにいる患者にはホメオパシーが効かない」「思い込み(信念)によって自然治癒力が乱れて生じた極めて重い病気は、心に語りかける言葉のレメディーによって除去しなければ回復はできない」と伝えていると報告されています。
ここで言う「哲学」とは、ホメオパシー哲学、同種の法則、同種の原理です。
昔、体験した嫌な体験を抑圧したまま、今のあなたがいます。そして抑圧した感情を触発する、同じような苦しい事件が繰り返されます。運命は同種の法則に基づいており、あなたの中にインナーチャイルド(未解決な感情)があるという事を知らせるために同種の出来事が生じるのです。
また、「信仰心」とは、自分より偉大なものがいて、生かされている理を知り、謙虚に感謝をもって生きる心です。人は、神さま(大自然)に生かされ、先祖・仏さまに生かされ、世の人々に生かされています。ご神仏さま、ご先祖さま、世の人々、森羅万象に感謝できる心、それが信仰心であり、人が健康に生きる上でもっとも大切なものであります。
そもそも人間は体・心・魂の三位一体の存在であり、病気も、体・心・魂のそれぞれに存在します。体の病気だからといって体だけを治療しても駄目です。体が病気になったのは、心と魂の病気の結果であることが多いからです。
ZENホメオパシーとは、ハーネマンの教えをベースとし、体・心・魂を三位一体で治療するホメオパシーの三次元治療に、食の改善・インナーチャイルド癒し・信仰心の向上を取り入れ、統合的に体・心・魂を治療するアプローチです。