【講義レポート】10/18(金)ファミリーホメオパスコース「農業総論」講師:由井学長

本日のファミリーホメオパスコースの授業は公開講座として一般の方も参加され、農民であり、日本豊受自然農の代表として自然農を実践する由井学長が『農業総論』のテーマで教壇に立たれました。

まずは今回の台風19号の襲来前、愛情深く育てた豊受米の深夜まで至った収穫のエピソードや、それでも被害になってしまった事からの自然から得た学びに関して、臨場感あふれた映像と共にお話しされました。

本編授業では、日本人の病気が英国人と比べて治りにくいのは、食が原因の病気(食原病)が起きている事に気づくことが大切であること、そして、日本古来の自然農を復興させる目的で『豊受自然農』を立ち上げた由井学長から、日本人に根付いた意識や政治に危機感を募らせている現状が伝えられました。

自然療法を学び、自分と家族の健康を守りたい志を持っている学生達にとって、その基盤となるのが食であり、農業であると学びの意義が伝えられました。病気や健康に結びつく食の問題をどうとらえ、自然療法でどう乗り越えてゆけばいいのか、様々な知恵が盛り込まれた内容となりました。

また、由井学長は「土と腸は同じ」という視点から微生物や腐葉土によって発酵される畑の「土」と腸内細菌による発酵器としての人体の「腸」は同じでありその対比から食と農業の大切さについてのお話がなされました。

化学肥料や農薬によって土壌菌が死滅し「腐敗した土」になるように薬や食の問題によって腸内細菌が死滅し「腐敗した腸」が作られるとのこと。
豊受自然農は土壌の有益菌を増やし自然な環境を取り戻すために日本古来の麹菌、乳酸菌、薬草、ハーブを使った土作りを行っています。豊受自然農の種からこだわり、食品加工品そして化粧品、そしてショップ&レストランに至る、6次産業での多岐に渡る活動の映像には皆様、熱心に食い入るように見られている姿が印象的でした。

そして最後に、安全な農業がどうして大事なのか、母性がどうして大事なのか、食と母性の本質に触れる内容に踏み込んで行き、由井学長と豊受自然農が考える本当の豊かさについても話され、大事なメッセージを伝えられました。豊受自然農の魂でもある日本古来の「自然農」に関しては、信仰心を取り戻すことがとても重要であることなど、磨かれた農業が伝えられ、生命感あふれる生きた授業となりました。

農業と食の講義は参加者の反響も大きく、授業後のアンケートでは、食生活を見直す大きなきっかけになったという声も多く寄せられました。

とらこ先生、学生の皆さん、お疲れさまでした。

【講義の感想】
●授業を受け、今すぐ畑をたがやし、固定種をうえ、稲を作りたいと思いました。自分が育った田舎には、何もない所と思っていたけれど(昔は…)山の水が沸き、昔からの畑があり、田んぼがあり、全てある所なんだと改めて思い直しました。その場所を守り、次の世代につなげていくためには自分がどうしていくのが良いかこれから考え、行動していきたいと思います。

●本日もありがとうございました。豊受農業のすべての動機が命を想ってのこと、というところがすごいと思います。野菜や穫物など食べているものが、生命そのものという視点は長年ずっと欠落していたと思います。作物もインチャと関係しているというところも面白いなと感じましたし、同種、共鳴なんだなと思いました。生きることは意志や努力を維持したりコントロールしたり高めたりすることという想いをどんどん手離していきたいです。はん中を越えたところに神の計らいがある、というそれを受け取れる感謝できる自分になりたいです。

●更新のために本日も受講をさせていただきました。ありがとうございました。最近、子供達も大きくなり改めて”食”について考えるタイミングでしたので、本日の”農業総論”の講座も大変勉強になりました。とらこ先生の講座の最後のお話は、最近水についても考えている私にはとても良いタイミングでした。講座冒頭にお話されていた「災害時に必要だったのは、レメディーではなく水と食べ物だった。」とも重なりました。今日も豊受の野菜を購入してから帰ります。このような仕組みを作って下さり感謝です。ありがとうございます。

●とても興味深い講義でした。恐ろしい事になっている日本の農業…、企業など…より詳しく知る事ができました。「自国の農業が廃れば亡国になる」と、リンゴ農家さんも同じ事をおっしゃっていた事を思い出しました。ほったらかしにしていた‥家庭菜園を頑張ってやろうと思います。自分にやれる事をコツコツと!コングレスで種買います!今日もありがとうございました。

●農業のこと、とても勉強になりました。野菜に、全てのものに、人の気持ち、感謝の気持ちが影響するのですね。安心安全な豊受自然農をつくってくださった寅子先生に感謝です。体に良い自然な食べ物をとっていきたいです、私は過敏性腸症候群ですので、良い食事をしインチャ癒しをしたいと改めて思いました。

●食に関することは、自分の中でも一番大切にしている、興味ある部分だったので、現在の田畑の状況など、いろんなお話が聞けてすごく楽しかったです。食を大切にするという事は自分も大切にするという事なので、これからも自分を大切にして安心・おいしいものを食べていきたいと思います。

●食が大切だということがよくわかりました。安全なものを食べるということは、大変なことだけれど、よいものを選んで、食べて、健康でありたいと思いました。自然農の朝日米が15号台風にも負けず、倒れなかったDVDを見て、感動しました。台風19号では、7割程だったようですが、やっぱり自然農の稲は強いですね。

●食に関することでのお話、なかなか衝撃的でした。私たちひとりひとりの意識を変えていくことが大切だとつくづく感じました。今、一番聞きたい講義でした。ありがとうございました。(またファミホメに通いたくなりました。素晴らしいです。)

●農業の大切さは知っていたがより知識を深められた。家には野菜を作る場所がないが、プランターを買ってやってみようと思った。

●少しですが、野菜を育てているので、楽しみにしていましたがとても怖いお話でした。が、とても大切なことだと感じました。知らなかったことばかりです。自分にできるのは、消費者として、良いものはきちんとお金を払って購入していくことなんだろうなと思いました。グリホサートの害の情報は知っており、気になっていました。改めてお話を聞けて良かったです。

●植物には気持ちがあること、すんなり受け入れることができました。とらこ先生のお話を聞いていると、土、植物、細菌etcに対する感謝の気持ちが触発されます。とにかく自分のできることを続けてゆきたいと思います。ありがとうございました。

【オープンキャンパス参加者の感想】
●自然農に興味があるので参加させていただきました。日本の農業政策の暗部、農作物と健康の関係、遺伝子組み替え作物の問題、実際のケーススタディまで、様々な局面を取り上げた盛りだくさんな内容で、本当に良かったです。そしてこれからの問題点に対して、寅子先生の立ち上げた、農業の実践の様子がDVDであますところなく見ることができて、まだ日本にも希望があるように思えました。また豊受の商品や農作物が健康にどうかかわってくるかも(全体ではないですが)教えていただき、よかったです。他の人にもすすめてみようと思いました。ありがとうございました。

●いかに様々なものが企業などによってコントロールされているか教えて頂き恐ろしくなった。自分のできる事(ベランダで野菜作りなど)から始めていこうと思う。豊受自然農が魅力的で全国にあればと思う。