2010年7月17日(土)

マヤズムについて   

講師:エワルト・ストットラー氏

7/17(土) 北海道から沖縄まで全国7拠点を中継で繋いで、エワルト・ストットラー氏来日講義が行われました。

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東京は初夏の日差しが照りつけ、汗ばむ陽気になりました。日本からの熱烈なアンコールに応え、30年の経験を持つホメオパスであり、ハーネマン研究では世界の第一人者の1人であるエワルト・ストットラー氏に遥々オランダから来日していただく事ができました。今日から3日間、ハーネマンが確立し後世に残した『高い治癒率を誇る実践的なホメオパシー』をご教授しただく日程になっております。第一日目にあたる今日のテーマは「マヤズムについて」。 中継で繋いだ全国7校で合わせて約400名の学生・ホメオパスが参加し、ほぼ満席の状態となりました。東京校ではメインの教室では入りきれず、3フロアーの教室をモニターで繋ぎ、熱気あふれる中講義が行われました。ハーネマンの確立したホメオパシーは高い治癒率を誇ったにも関わらず、難解が故、後世の人々に理解されず、今や多くの国のホメオパスが、「オルガノン」「慢性病論」「レッサーライティング」などハーネマンの残した書籍を研究する事がなくなり、結果として、正しくハーネマンの正しいアプローチを理解しないホメオパスが増えることによって、慢性病におけるホメオパシー治癒率が下がったと言われています。

本日のエワルト・ストットラー氏の講義は、様々な書籍に断片的に書かれたハーネマンのメソッドを、壊れたパズルを繋ぎ合わせるように組み立て、ハーネマンのメソッドが体系化され、明確な指示を後世に残していた事を教えてくれました。つまり原点に戻り、ハーネマンのメソッドを応用することで現代の医原病や難治疾患でもホメオパシーが高い治癒率を可能にすることを教えてくれたのです。治療法に修正に修正を加え、ハーネマンが最後に残した「オーガノン第6版」で示された、好転反応をおだやかにする治療法としてLMポーテンシーの使用に行き着いた歴史と、その使用法についても詳しく教えていただけました。体系的で実践的な内容に、学生・ホメオパス共に終始集中した雰囲気の講義となりました。講義終了後、会場からエワルト・ストットラー氏とハーネマンに大きな拍手が贈られました。 CHhomでは、ホメオパシーの原点へ還り、世界でもまだ採用の少ないLMポーテンシーを採用していく方向となりました。世界的にも飛躍目覚ましい日本のホメオパシー界に、大きな可能性を秘めたホメオパシー治療法が新たに加わる事になりました。

→7/18(日)ストットラー氏インタビューの様子