これから求められるホメオパシー統合医療

「ホメオパスになるというのは人類を救えるような一人前の人間になることである。そうなるためには、まず自分の中にいるインナーチャイルドを癒し、自分を救わなければならない。」

CHhom 由井寅子 学長

そう語るカレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシーCHhomの学長 由井寅子氏。難治の症例を数多く治癒に導き、日本におけるホメオパシーの第一人者として、ホメオパシーの普及・教育に尽力されてきましたが、いよいよ念願の専門校の開校となります。

2010年5月の開校を前に、CHhomとはどんな学校なのかという、さまざまなお問い合わせいただいており、開校準備にお忙しい中、インタビューさせていただきました。

Q:由井学長、このCHhom というホメオパシー統合医療専門校を設立された経緯について教えていただけますか?

A: はい、2010年5月に開校するホメオパシー統合医療専門校は、カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシーといいまして、CHhom(シーエイチホム)と読みます。日本ホメオパシー財団・日本ホメオパシー医学協会の認定校ですので、卒業後は、日本ホメオパシー財団の認定試験を受ける資格を得ることができます。日本ホメオパシー財団の認定試験に合格後は、日本で唯一ホメオパシー職業保険を持つ日本ホメオパシー財団認定のホメオパスとして活動をすることができるようになります。さて、今、なぜ、ホメオパシー統合医療専門校であるCHhomをつくろうとしたのかといいますと、病める人、苦しんでいる人、人生がつらくて生きるのが嫌な人など、難しい問題を抱える日本の方々を、本来の治癒へと導けるような療法家を育てるために、この学校をつくりました。医療には大まかに分けて3つあると思います。

  • 1. 自然療法( 薬草・ハーブ)
  • 2. 現代医学( 異種療法)
  • 3. ホメオパシー( 同種療法)

RAH 全国7校 同時ライブ中継の授業の様子

この3つを網羅して、学んでいきます。健康を妨げている一番の問題は何かといいますと、症状が悪いんだ、症状は病気だ、そして、病気は怖いんだ、という思い込みと信念によって、私たちが自己治癒力をもって体をきれいにしている過程である、その症状を敵としてしまうことです。この症状は悪者であるという考えを変えていかないと、どうしても私たちは、自分自身が持つ自己治癒力を信じることができません。

体にウイルスが広がったならば、熱を出してきれいにしていきます。体に体毒がたまったならば、下痢をしたり、湿疹も出るでしょう。ですから湿疹が出ても、下痢をしても、熱が出ても、それはよいことなんだと思えるような文化ができていかないといけませんね。

長い間、西洋医学が第一医学として認識されてきましたが、西洋医学(アロパシー医学)が主流になって1500年にもなるのにもかかわらず、難病が増え続けているということは、大変残念な事実です。それはなぜかといいますと、自己治癒力を触発するものではないからです。私たちには皆、自ら備わった自己治癒力があります。ですからそれを使って、どんどんいらないものを外に出していきましょう。そうすることにより、体はがんなどの慢性疾患になることを未然に防ぐことができるのです。

この学校では、どうすれば解毒する力ができるのか、どうすれば老廃物をよりよく排出できるのか、どうすれば熱が出せて、体毒が出せるのか、痰も出し、目やにも出し、おりものも出し、心の老廃物も出し切り、免疫力を高めるのかを、教えてゆき、「症状はありがたい」ということをしっかりといえる療法家をつくりたいと思っています。

ハーネマンのカルテ

そのためには、入学する皆さんは、今までの信念を一旦横に置かなければなりません。それは、症状=病気であるという認識です。症状は用事があって出ているのです。それを促進するホメオパシーのレメディー、フラワーエッセンス、スパジリック、薬草、蒸し風呂、オイルマッサージなど、こういうものを学ぶ学校をつくっていきます。

それは、やはり、治癒に導くということが、最も大事なことだからです。

人生で必要な時に病気になり、さまざまなプロセスを経てその苦しみを乗り越え、一皮むけた人間になることが、病気の意味かと思います。

そのような、体が病むとき、心が病むときにも、ホメオパシー療法とあわせた統合療法は、あなたの自己治癒力を触発するものであると思います。

CHhomでしっかりと学んで、自己治癒力を触発することができる、難治の症例を治癒に導くことができるホメオパスになって、さまざまな苦しみを持っている方々を治癒に導くために、一生懸命勉強していただきたいと思いますし、また、自分自身の体や心の掃除もしなければいけません。

そして、間違ってはいけないことは、治すのは、クライアントの自己治癒力であって、ホメオパスであるあなたではないのであるということ。ヒーラーはクライアントの自己治癒力であり、ホメオパスがヒーラーではなく、自己治癒力を触発するため技術を学び、心をオープンにしてクライアントを受け入れることが最も大事なのです。

Q:なるほど、症状はありがたいということを、文化としていくところから必要ということですね。現代医学で治らないといわれている難しい病気で苦しむ方々を治癒に導くことは、本当に大変なことと思います。それだけ、プロフェッショナルホメオパスの仕事は重要な仕事なのですね。CHhomのカリキュラムはどのようになっているのでしょうか。

A:これまでのRAHのコースでは、通常から比べて、欧米のスタンダードのホメオパシーの学校の1.4倍の授業を行っていましたが、もっと時間があれば、もっともっと教えたいという思いがいつもありました。

CHhomは、ホメオパシー統合医療という専門性の高い人材、難病を治癒に導けるホメオパスを育成していきますので、インドのホメオパシー大学のようにしっかりと教えられるように欧米のスタンダードの2.6倍の授業時間を確保していきます。それは、専門学校と同等の年間850時間以上の授業に相当します。

専門学校と同等の授業時間(年間850単位時間)

授業の時間数もかなり増えますので、しっかりと学ぶための体力が必要です。そして、それだけのことを学ぶ意志と覚悟をもって臨んでいただきたいと思います。

インテンシブコース(2年)とパートタイムコース(4年)があり、インテンシブコースは木曜日~日曜日、パートタイムコースは土日、というようになっています。やはり、仕事をしながら学びたいという方々も多くいらっしゃいます。土日はインテンシブコースとパートタイムコースが一緒になって学ぶようになっています。また、パートタイムコースは、eラーニングで学ぶことができるようなカリキュラムを組んでいます。

私はホメオパスとして18年やってきて、学校とはこうあるべきだとわかって作った学校なので、その内容はすばらしいカリキュラムとなっており、最高のレベルを提供したいと思っています。

Q:なるほど、それだけ学びが深まるということですね。ホメオパシー統合医療という名称が気になりますが、具体的にどのような内容を学ぶのか、少し具体的に教えてください。

A: 解剖・生理・病理( 身体)

やはり、ホメオパシーは専門課程を学んだホメオパス(同種療法士)でないとできません。ホメオパスは、人の心、人の体を扱うわけです。ですからその基本として、ベーシックな現代医学の解剖・生理・病理を知っていなくてはなりません。そのベースのもとで、ホメオパシーを学んでいくということが重要だと考えます。

私は英国で、3年間のホメオパシーコースを卒業して、そのあと2年間ホメオパシーの大学院に通いましたので、5年間学びました。大学院コースでは、現代医学とホメオパシーの両方の解剖・生理・病理を学びました。

セントマーガレット病院 - 酒向医学博士とクライアントの症状を話し合う由井学長

ですから、現在のRAHよりはるかに多い日数を学んできました。それくらい学ぶことによって、ある程度解剖・生理・病理を理解することができました。この病気がどのように進んでいっているのか、現代医学の治療を受けることが優先されるのはどういう状態か、そういう判断をするときに、病理を知らなければできません。そして、現代医学の病理だけではなく、ホメオパシーの病理を知らなければいけないわけです。

たとえば、血圧が上がるのはなぜか。必要があって上がるわけです。ホメオパシー的病理では、体の末端まで必要な血液を送ることができないから血圧を上げて末端まで血液の栄養を送っているという見方をします。血圧を下げる薬をとるだけでは、治癒していかないということがホメオパスにはわかるでしょう。なぜ、血圧が上がっているのか、血管につまりがあるから? 末端が硬く冷たいから? などと、総合的に体を見なければいけません。

現代医学の解剖・生理・病理は、現代医学のプロである医師が、また、ホメオパシーの解剖・生理・病理はホメオパシーのプロである私、CHhomの学長が教えます。

ホメオパシー哲学( 原理)

医術のオルガノン と マテリア・メディカ・プーラ

ホメオパシーの基礎を、ハーネマンの原書に忠実な「オルガノン」を読むことで徹底的に学んでいきます。ハーネマンが何を言いたかったのかを深く教えていく授業を行っていきます。それから、ハーネマンのマテリアメディカを学んでいきます。それによってホメオパシーの基礎がしっかりとできます。この基礎をしっかりと学び、身につけることが、大切なことなのです。

- 基礎ができなければ、家も建ちませんね。

この基礎は、本当にコツコツと学ぶ根気がいるものです。そういう根気を持って学ぶことをやっていく心構えをもつことが大切であります。また、解剖・生理・病理に対応したレメディーも学んでいくようになります。

医原病へのアプローチ( ホメオパシー方法論)

ハーネマンの「慢性病論」から、どのように慢性病を治癒に導くかを学びます。しかし、医原病(薬によって病気になること)に対しては、ハーネマンの指示は明らかにされていません。そこで、現代人が難病を持つ多くの原因となった医原病をどのように治していくのかについては、私が教えていきます。多角的なアプローチをしていかなければ、医原病のふたをとることができない事実が私のたくさんの症例から明らかになりました。

例えば、Aという薬をとったからといってAという薬のレメディーだけで治っていくかというとそうではないということです。Aという薬をとることによって遺伝的な傾向のマヤズムが立ち上がります。そして、そのような遺伝的傾向のマヤズムやその医原病によって、臓器が病気になると、例えば、肝臓をサポートしていくことが必要になります。

また、それによって出てくる感情のレメディーも出しながら、それらは、その人の中で病気として原因と結果でつながっているので、多角的な視点からアプローチする、いわゆる三次元処方を行うのです。ホメオパスの中でも難病が治らず、手をこまねいている方々が多い中、このようなアプローチは、現代病の改善における朗報となるものです。予防接種のレメディーで、多くの発達障害や膠原病、がんの方々がよくなっていくことをこの18年間の相談会で実際に見てきたのです。

ホメオパシー心のケア インナーチャイルド

ホメオパスになるべく心への取り組みを行います。皆さんの中のインナーチャイルドに対する取り組みです。妹ばかり可愛がって、お兄ちゃんばかり可愛がって、お母さんは私のことを嫌いなんだ等、このような気持ちを抱えたままで、こだわりを持っている方々は、この4年の間に、または、2年の間に自分のインナーチャイルドを見つめて、癒していこうとしなければいけないのです。

インナーチャイルドが叫んでる! 由井寅子 著

さまざまなことは、用事があって起こりますので、それを人のせいにしないということはとても大切なことです。インナーチャイルドがあればあるほど、人のせいにしてしまいます。自分が悪いと思うことは苦しいのです。人が悪いと思っていたら、楽なのです。しかし、それをやっていたら、クライアントとして苦手な人が来たときに、あなたの中にインナーチャイルドがあるということをクライアントから突きつけられるでしょう。そして、苦しくてそのクライアントを見ることができなくなるのです。そうすると、クライアントの言っている事を理解することが出来ず、ホメオパスは失敗するのです。自分の中に乗り越えていない感情(インナーチャイルド)があり、それによって自分の性格ができあがっているということを見つめていく勇気をもち、背を向けずインナーチャイルドに向かって取り組みをしていける方が、ホメオパスとして必要な人材であるのです。自分を癒す事が出来る人間は人も癒す事が出来るのです。

薬草学+ 解毒法

なぜ病気になるのでしょう。いろいろ原因はありますが、大きな原因の一つとして、体の冷えがあります。それを改善するために、カレンデュラ蒸し風呂を導入しました。ハーブ5種類を煮て、マントを着用して、ハーブの香りをかいで、毛穴等から入っていくことにより、汗がかけない人がかけるようになるのです。毛穴が開いて、汗をかき、体毒を出せるようになることは大事なことなのです。

蒸し風呂は、洞爺でつくったホメオパシック自然農法で作ったハーブを使います。これが実現するのに、3年ほどの時間がかかりました。

ホメオパシー自然農園 洞爺

洞爺の広大な土地にこのために必要なハーブが育ち、収穫することができましたので、やっとやりたかった蒸し風呂ができる環境が整いました。化学肥料を使わず、雑草は手で一本一本抜き、自然の中ですくすく育ったハーブをその場で作り込むことができる設備も揃えることによって、念願が叶いました。

そして、ハーブティーとしてとります。どこがおかしくて熱が出せないのかというと、胃が冷えるということです。冷たいものをとりすぎることで、胃が冷えて、腸が冷えて、そしてだんだん体が冷えていくわけです。胃が冷えるところにハーブティーをとると、胃が温かくなります。胃が温かくならないと熱は上がっていきません。そのための5種類のハーブを使ったハーブティーをつくりました。そして、ホメオパシー酵素ジュースをとっていきます。

ホメオパシー酵素ジュースをとることにより、腸内細菌が増します。そして、蒸し風呂に入り、体温を上げていく。体温を上げていかなければ、レメディーをとっても、なかなか反応へと導くことができない場合があるのです。難治のケースとなる前に、体温を上げるのは、とても大事なことでありましたので、ホメオパシー自然農法によりハーブを育てていくことが急務だったのです。

ホメオパシーの循環法 オイルマッサージ

レメディーをとりながら、蒸し風呂に入り、その上で、オイルマッサージをすることにより、リンパの流れをよくして、皮脂線をひらきます。

このようにして体温を上げていくと、汗も出て、体毒を排出しやすい体がつくられ、健康になっていきます。

ホメオパシーのケース研究分析

ホメオパスの育成のために今までもクライアントの皆様にはご協力をいただいておりますが、ケース見学や授業のケースとして、実践を学ぶ機会を今後も十分とるようにしていきます。実践をみて体感するということです。

私は、臨床や研究がとても好きですし、やりがいのある分野ですね。

学長が実際のケーステイクを学生の前でやらないというところもあるようですが、基礎を学んだ後の実践こそが最も大事なことなのです。クライアントの方にもご理解とご協力をいただいております。ホメオパシーの大学病院のようなものがホメオパシーセンターで行われ、そのケースについて、皆で学んでいくのです。このような機会を通じて、本当に治癒に導くことができる精鋭のホメオパスを育てていくことが、とても大事なことであると思っています。

また、ハーネマンやボーニングハウゼンのケーステイク・レパトリーの仕方も、先人たちの知恵として学んでいきます。年に2回ほど海外講師の講義も用意しますので、海外におけるホメオパシーケーステイクなども学ぶことができます。

他にもまださまざまなカリキュラムがありますが、まとめていきますと、授業内容はこのようになっています。

ホメオパシー統合医療

心・体・魂の3つを扱うために、土台として現代医学の解剖・生理・病理があり、メインにホメオパシー医学があり、ホメオパシーにプラスして、臓器サポート、スパジリック錬金術のレメディー、マザーチンクチャー植物のレメディー、薬草ハーブ療法、フラワーエッセンス、オイルマッサージ、蒸し風呂を学んでいきます。オプショナルとして、食養生、ヨガ、カウンセリング技術、心理学、占星術、動物のホメオパシーを組み込んでいく予定です。CHhomは、ホメオパシーにプラスして、治癒に導くさまざまな療法を網羅した統合医療を学ぶ学校なのです。

それらの学びを通して、人をより総合的に見られるようになり、日本にさらにホメオパシーを普及することができます。また、プロフェッショナルホメオパスの精鋭を輩出していくことにより、ホメオパスという職業をより専門的にし、ホメオパスの日本での地位向上にも繋がっていくでしょう。

Q:ホメオパシーを中心にして、統合医療として学ぶCHhomは、大変充実したカリキュラムであることがわかりました。それから、CHhomは、入学試験があると聞きました。

A:そうですね。入学試験で資質を確認させていただくことは、学ぶ人にとっても大事なことです。途中でやめてしまうような場合は、その方にとっても大変なことですから、最初にその資質をみていくことも重要と考えています。また、ホメオパシーを日本に普及させるために、努力と協力をしてくださる方もぜひ、入学していただきたいと思います。コツコツと学んでいくことは楽な道ではありませんが、ホメオパシーという新たなものから学ぶのですから、努力と忍耐で学んでいただきたいと思っています。

資質はその時その時にできるものであるので、忍耐をもって学ぶ努力をしていく心の準備ができているかを確認させてもらうことに重点を置いています。ホメオパスになるためには、じっくりと、ゆっくりと確実に学ぶための努力と忍耐が重要です。

その取り組みをしていただき、CHhom で学んでいただきたいのです。

ホメオパシーは、欧州、インド、中南米、南アなどでは、もうひとつの医学の体系とも言われ、現代西洋医学とは異なる自己治癒力を触発する医学であり、科学です。ホメオパシーを遊びではなく、真剣に学びたい方々は、ぜひ、CHhomで学んでいただきたいと思います。

CHhomオープンキャンパスでお会いしましょう。
お待ちしています。


2009年11月21日 これから求められるホメオパシー統合医療 はコメントを受け付けていません。 お知らせ