【講義レポート】10/29 ハーネマン「オルガノン」・「慢性病論」を読む コースⅠ 澤元先生 東京校ライブ

本日は、「医術のオルガノン」「慢性病論」の翻訳者でもある澤元先生による、「オルガノン・慢性病論を読む」コース第2回が行われました。

澤元先生は、これまで古典ドイツ語の翻訳者として、錬金術、博物学、民間療法の古典翻訳に従事し、ホメオパシーの歴史的研究を行い、さらにハーネマンとその弟子たち、ラーデマッハーケントなどの研究もされています。

今回の第2回では、「医術のオルガノン」「慢性病論」全体の構造・序論への準備として、その時代背景や当時の思想観について、深い考察を行いながら丁寧に分かりやすく体系的に講義を進めて下さいました。

澤元先生ありがとうございました。参加者の皆様お疲れ様でした。

次回第3回は11/26(土)に講義を行う予定です。

【参加者アンケート】
● 本日も非常に興味深い内容の講義をありがとうございました。あっという間の3時間でした。澤元先生の訳者としてのこだわりが強く伝わってくるお話でした。言葉一つでも文章の印象や意味合いが違ってくるという翻訳の難しさも感じました。私が今回感動したのはSapere aude 大人になれ 賢くあれ という文言でした。これはまさにハーネマンがあとの時代の私たちに向けて残したかったメッセージだと思います。私はこの言葉は寅子先生がおっしゃるインチャ癒しの目指すところとリンクしていると思いました。インチャ癒しとはこの世的な価値観をはずし、自分の本当の感情を解放することで「~~してほしい」とか「~~あるべき」という依存的生き方を自立した魂の目的にかなった生き方に変化させることだと思っています。ハーネマンも生き方考え方を変えようとしない患者の慢性病は治らないと言っているように治療家としても患者としても人間としても大人になること 賢くあること つまり一人に人間として自立することを後世の私たちに伝えたかったのではないでしょうか。誰かのいうことをそのまま正しいと鵜呑みにする啓蒙主義的な考え方から自由で自立した人間になることが健康へのカギであり本当の生き方であるとオルガノンを通して伝えたかったんだと思いました。オルガノンの3層構造のことも驚きました。これはホメオパシーだけでなくすべての理論に通じる3ステップなのかもしれません。また次回も楽しみにしています。

● 訳者としての納得したり譲歩したりの悲喜こもごもがおありだったのですね。その中で、オルガニスムスは有機体と訳さないでいただけて助かりました(笑)。生体と訳されていても十分理解しやすいと思いますし、ケルパーとライブも分けて訳しても面白かったかもしれないですね。オルガノンの構造や71節の内容そのものが「similiar」「similibus」「curentur」の三部構成になっているのは興味深いですね!澤元先生はそれを認識される前にすでに71節の注釈に書かれていますね。医学の近代化では、どの時点でDSが頭角を現してきたのか知りたいです。講義される先生が楽しんでいる講義は聞く側にとって楽しいものになるのだなと、この年になって気付きました。ありがとうございました。また次回も楽しみにしています。

● なんだか難しくてあまり理解できませんでした。先生はすごいです。ハーネマンの時代に生きていたかのようです。 今まで恥ずかしながらオルガノンを最後まで読めたためしがなく、どうしたら読めるのだろうかと思っていましたが、 理論編、実践編とわけて少しづつ読み始めるといいのでしょうかね 苦手意識はあるもののホメオパスとしてしっかり読まなければと先生の講義を申し込みました 講義が終わるころにはオルガノンが好きになっているといいなと思います。 ありがとうございました

● 澤元先生、長時間の講義お疲れ様でした。 今回も、表紙から読み取れることや、原語と訳語の微妙な表現の違いなど、先生ならではの細かい情報を知ることができました。特に、第6版が出版されるまでの詳細な流れがわかったことがとても面白かったです。オルガノンの3層構造も新鮮な驚きでした。 また、次回を楽しみにしています。

● 訳語一つを選ぶにも深い洞察と理解、多くの思いがあるということがわかった回でした。 ハーネマンが何を意図していたのかに思いを寄せて訳していくという作業は、一種の謎解きのような趣も感じられました。 次回からいよいよ内容に入っていくので楽しみです。

● オルガノンの構造の新しい発見。ありがとうございました。理論編、実践編と、見てみたいと思います。

●先生が私達にも分かるように説明していただいたので、難しいことも分かり易かったです。授業を機会に本を読んでいきたいです。資料がカラーで分かり易かったです。先生の訳の経緯・変更のお話しもおもしろかったです。ハーネマンの人物像(人となり)のお話しがあるとおもしろいので、また授業で聞かせていただきたいです。

●シミリア シミリバスの後、Curantは診療される、Curentは診療されるべきである。たった一文字違うだけで意味が強調され、必ず、べきだの、ハーネマンの意思がわかりました。お題目のように唱えていたシミリア シミリバス キュレンタ キュランタじゃないんだ、と学び、同種の大切さ、ハーネマンのアロパシーとは違うんだの心の叫びを理解しました。学びをありがとうございました。

●ドイツ語のところは言葉が区別が自分でなかなかついていけずでした。全体はとても楽しく、オルガノンが出るまで出版されるまで興味深かったです。先生の御苦労もよくわかりました。古いドイツ語、英語、日本語とニュアンスのちがいもいろいろあり、むずかしいのですね。裏のお話、先生のお考え今回聞かせていただき、ますますオルガノンが楽しくなってきました。ありがとうございました。

●前回に比べると少しずつ全体像の一部がわかってくるようになりました。少しずつ理解していきたいと思います。配布資料第1回の表を見るから少しずつ考えてからお話を聞きました。難しいですがおさらいをしつつ読んでいきます。難しい内容を噛み砕きおはなしくださり有難うございます。

●オルガノンを読む前の講座になりますが、タイトルについてや、はじめにについても理解するのが難しかったです。少しずつ本を読んでいきたいと思います。

●今日も作者であるハーネマンの言葉の吉備からたどる意図へ想いを馳せるのを面白く聞かせていただきました。医学の歴史の部分も楽しみです。

●ドイツ語の授業のようで、少しむずかしかったです。所々でハーネマンの考え方がかいま見れたり、また第6版の行方のエピソード等が興味深かったです。

●大変面白いですが、難しいです。オルガノンを単語一つに注意してまで、読んだことがなかったので、誰が紐解かれるようで、聞いていてワクワクします。