3日目の様子(国立ホメオパシー中央研究所 訪問)

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NHRI(国立ホメオパシー中央研究所)を訪問

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ここは精神医学へのホメオパシー応用の世界最前線ともいえる機関。
研究所玄関には研究所のスタッフの方々が出迎えてくださり、インド式の大歓迎を受けました。

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最初に、精神衛生など心の問題をホメオパシーで対処する国立精神病院の外来の診療部門、精神病棟を見学しました。

この外来には1日600人以上の患者が来所し、年間ではその数10万人超にもなるそうです。

診察受付は朝6時、5~7人のホメオパスが常時対応しています。
ホメオパスにより処方されたレメディーをつくるファーマシーの中まで案内していただき詳しく紹介を受けました。

実はこの研究所は、世界で初めて誕生した国立の精神病院。
インドでも、国立のホメオパシー精神病院はここだけだといいます。
ホメオパシーを含む伝統医学(AYUSH)を管轄する機関が省に昇格し、ナイク大臣やマンチャンダ長官はじめ研究所のスタッフの努力が実を結び、2015年1月10日に、モディ首相政権下のAYUSH省ナイク大臣の下、国立の機関に昇格したのだそうです。

精神衛生は、インドでも近年社会問題としてクローズアップされてきている分野で、これからもっともっとホメオパシーに期待がかかる分野です。

ある患者さんは「何回目かの診察で、心の病にホメオパシーを使ったところ、苦しさや症状そのものが楽になっていった」と話していました。

個々の診察記録もデータベース化されるようにマニュアル化が進んでいるそうです。
社会復帰のためのリハビリを兼ねた作業として、複数のレメディーをセットする袋づくりに取り組んでいる入院患者もいるそうです。頭を使う作業をすることで、治療にもよい成果が出るそうです。

また、ホメオパシー精神病院の中では絵画療法も取り入れられていました。
病院関係者は、「今後は、同じAYUSH省の中で取り組まれているヨガを、入院患者の心身のケアのために取り入れていきたい」と話していました。

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精神病院の入院病棟を見学中のこと。
入院患者のみなさんが広場に集まって詩の朗読か何かをしていました所を通りがかったとらこ先生に、入院患者に向けてスピーチをしてほしいという依頼がありました。

精神病院の患者に、このような形で講義ができるというのも、アロパシーの病院ではあまり見られない展開ではないでしょうか。

とらこ先生は50~60名の入院患者を前に自己紹介をし、心が苦しんで入院治療をされている方々の苦しみを我が事のようにとらえた励ましのスピーチを行いました。

「現代は世界のあらゆるところで多くの人が病に苦しんでいます。その対応は急務であるといえます。ホメオパシーの祖、ハーネマンがホメオパシー医学を創始したのは、当時の非人道的・非科学的な精神病治療のあり方に彼が心を痛め、どうやったらこの患者たちを穏やかに治癒に導けるかという問いが生まれたことがきっかけでした。

ここ、ケララ州コッタヤムの一研究所の取り組みと努力の積み重ねが、インド初の国立ホメオパシー精神病院に発展したことは実に大きな一歩であり、日本でもいつの日かこのようなホメオパシー精神病院ができることが必要です。

世界の精神衛生の現場において、この病院のようにホメオパシーが導入されていったなら、心の不調で苦しむ方々にとってどれほどの恩恵となるでしょうか。

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