3日目の様子(CCRH&JPHMAジョイントイベント開催)

そもそも今回のインドスクーリングツアーは、インド政府からJPHMA会長である由井寅子先生宛に、CCRHとJPHMAの合同カンファレンス、ならびに、ホメオパシーリサーチエビデンス集『ホメオパシー科学-穏やかな治療法‐』日本語版出版記念式典への招待状が届いたことから実現したものです。

ホメオパシーリサーチエビデンス集『ホメオパシー科学-穏やかな治療法‐』は、ホメオパシーを国の第一医学の一つとしホメオパシーを積極的に推進するインド政府AYUSH(伝統医学)省ホメオパシーリサーチ中央評議会(CCRH)により発行された文献で、その日本語版の出版にあたり、JPHMAがインド政府より指名を受けました。これはまさにJPHMAとインドの長年にわたるホメオパシー学術交流が結実した形といえ、それを記念して、CCRHのメイン研究所である「CENTRAL RESEARH INSTITUTE OF HOMOEOPATHY」を舞台に、CCRHとJPHMAの合同カンファレンス開催の運びとなったのです。

開会式

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CCRHとJPHMAのジョイントセミナーがスタート!

インドのホメオパシー大会ではお馴染みのキャンドルに聖なる火を灯す儀式から始まり、 日印の両国国家斉唱、そしてマンチャンダ長官からのリクエストにより、ホメオパスの歌の斉唱も加わりました。

開式に際しては、研究所の女性たちの歓迎のメロディーの合唱も披露されました。

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研究所、またマンチャンダ長官から、JPHMA由井会長に栄誉のショール、感謝の楯と記念品が贈られました。

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開会式来賓あいさつで急きょ指名を受け、由井会長があいさつ。
心、体、魂を三位一体で治癒に導く、
ZENホメオパシーに取り組んでいくことが紹介されました。

マンチャンダ長官は、日本から参加の皆さんへの歓迎の言葉とともに、インド政府のホメオパシーリサーチ集の日本語版での共同出版事業が成就したことは、ホメオパシーが有効なものであることをインド政府のしっかりとしたエビデンスとして、多くの方に知らしめることの持つ大きな意味についてなど話されました。

ホメオパシーリサーチ集
『ホメオパシー科学 ‐穏やかな治療法‐』日本語版出版記念セレモニー

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インド政府とJPHMAの共同事業として今年11月に第1刷1000部が印刷され、インターネット公開もされた『ホメオパシー科学-穏やかな治療法-』日本語版出版記念セレモニーが開催されました。

インド政府からCCRHマンチャンダ長官、また近年のホメオパシー発展への貢献によりインド国内のホメオパシー関係者でその名を知らぬ者はいないというナイール博士を筆頭に、インド政府関係のホメオパシー・ドクター、そして日本からはJPHMA由井会長とCHhomスクーリング出席者一同が参加しました。

最初にCCRHマンチャンダ長官から、インド側各来賓と由井会長に、今回出版された日本語版文献が手渡されました。マンチャンダ長官は祝辞で「これまでインド政府が行ってきたホメオパシー医学に対する科学的リサーチ結果を体系的にまとめたこの文献が、インド政府CCRHの活動成果として、インド国内のみならず世界中の人々に読まれること、そしてこのようにJPHMAとの共同事業によって日本語版となったことの意味は非常に大きい。間違った情報が流布することによって、インド国外ではまだまだホメオパシーへの誤解や批判は多いが、日本の皆さんが、インド政府のリサーチによってホメオパシーの有効性がすでに実証済みであると知ることは、世界の多くの人々のホメオパシーへの認識を変えていくことにつながり、ひいてはホメオパシーの世界的な発見に貢献するもの」と述べ、また「この本を日本語に翻訳したということは大変素晴らしいこと。日本政府にもホメオパシ―を認識してもらえるよいきっかけになるだろう。私達CCRHもできる限り協力していきたい」と心強いメッセージも頂戴しました。

Dr R K マンチャンダCCRH長官
「インドにおけるホメオパシーリサーチの現状」

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インド政府がこれまで体系的に行ってきたホメオパシーリサーチの全容、編纂された文献の意義、その中でも特に重要なリサーチが紹介され、さらに最新のリサーチ結果や今後のインド政府のホメオパシー推進のシナリオなどにも言及しました。

また、インド政府AYUSH省による、JPHMAを通じた日本のホメオパシーの普及・発展への協力についての提案もなされ、ホメオパシーの未来につながるメモリアルな発表となりました。

由井寅子JPHMA会長
「日本におけるホメオパシー、心と霊性の治療」

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マンチャンダ長官の講演に引き続き、とらこ先生が発表を行いました。CRIH(ホメオパシー中央研究所)には精神疾患の方々のためのホメオパシー病院があります。

これまでたくさんの傷ついた人々の心を癒してきたとらこ先生が今回、日本の代表として発表するテーマは「日本におけるホメオパシー 心と霊性の治療」。

とらこ先生が日本で多くのクライアントさんを見て行くうちに分かったのは、現代の病理はとても複雑化しており、食、薬、心の問題が根深いため統合的なアプローチが必要であること。クラシカルホメオパシーも良いけれども、魂、心、体を一緒に治療するZENホメオパシーで治療することで根本から顕著に改善が見られたことを発表しました。

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まずは発達障害の子供たちが複数の予防接種のレメディーをコンビネーションで与えたことで言葉を話せるようになったり学習能力が上がったケースを紹介。続いて心の問題を抱えるクライアントさんたちが抑え込んだ感情を吐き出し本当の自分に気づくことで楽に生きられるようになったケースを紹介しました。

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とらこ先生はホメオパシーだけではなくインナーチャイルド癒しも行うことの大切さをインドのホメオパスたちに訴えました。統合失調症やうつなどの精神疾患のほか、多くの発達障害の子供も来院されるこの施設にとらこ先生が招待され、今回こういった発表を行ったことは名誉なことであり、クラシカルホメオパシーが主であるインドでZENホメオパシーによる改善例が紹介されたことはとても画期的なことです。

また骨軟化症の女の子がレメディーと食生活を変えることによって、好転反応のとびひ様の発疹を出しながら歩けるようになった様子が目に見えて分かるケースは、豊受自然農の活動も含めて紹介されました。豊受自然農の活動についてもマンチャンダ長官をはじめインドの皆様に興味深く映っていたようです。

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最後は先日のJPHMAコングレスでも紹介された事故で全身麻痺になった女性がとらこ先生の相談会、また般若心経を毎日欠かさず行うことによってベッドから自力で起き上がれるようになった感動的なケースが紹介されました。改善が目に見えて分かるひとつひとつのケースがどれも衝撃的であり、インド人にとって非常に刺激になったようでした。

とらこ先生の発表に感激したインド人の方はとらこ先生に捧げる詩を発表してくれました。またマンチャンダ長官をはじめ、さまざまなインド人受講者からとらこ先生には賛辞が贈られました。

マンチャンダ長官からは「日本のホメオパシーが発展することをインドは政府をあげて協力すると決めています」というありがたいお言葉を頂戴しました。日印の友好がますます深いものになった一翼をになったのは、とらこ先生の日々の地道な活動の積み重ねだと改めて感じる機会になりました。素晴らしい発表をありがとうございました。

昼食

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由井会長の発表の後は、研究所の皆さん手づくりの心のこもった昼食を満喫させていただきました。由井会長はマンチャンダさんなどインド人ホメオパスの方々とテーブルを共にし、発表に対する質問がさまざま飛び交うランチタイムとなりました。

セミナーの様子(午後)

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講評

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研究発表が終わり講評でスピーチを求められた由井会長は「発表にあった、統合失調症、ADHD、うつ病、アルコール依存症などの問題に関して、ホメオパシーの有効性が確認されたことは大変大きな意味をもちます。インド社会だけでなく、世界で同様の問題に苦しむ患者や家族に大きな恩恵となるでしょう」とコメント、さらに「コッタヤムのスタッフの皆さんが精神衛生面の疾患に対してホメオパシーで献身的な努力を続けてこられたことが実を結び、世界で初めて精神衛生にホメオパシーで対処する国立の研究機関になった意義は大きい」と賛辞をおくるとともに、午前中の精神病棟やメディカル外来の見学、素晴らしい交流となったカンファレンスの準備、出迎えから飾り付け、美味しい食事にいたるまでのさまざまな心のこもったおもてなし全てに対する感謝の意をツアー一行を代表して述べました。そして、コッタヤムの研究所の発展、日印のホメオパシー友好のさらなる発展と世界へのホメオパシーの恩恵がいきわたることを願って締めくくりました。

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カンファレンス学術発表の後のアトラクションとして、インド古代のリグ・ヴェーダの流れを継ぐインド伝統のケララ州のマーシャルアートの演武を披露いただきました。
午前9時から午後7時までの盛りだくさんの一日でした。

参加者アンケート

ジョイントイベント終了後~ とらこ先生の感想

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自然の中に町がある美しいケララは、
一番初めに国から正式にホメオパシーが認められた町。

初めは小さなホメオパシーの精神病院であったのが、皆の研究の結果、このように国に認められ、皆で喜んでいた。ここの精神科ホメオパシー病院の敷地内にホメオパシー大学もできるようだ。

AYUSH省ができ、国がインド伝統医学に力を入れているのがよく分かる結果となっている。 ホメオパシーのリサーチ研究と分析に力を入れ、発表者の多くはケースを出すことよりもホメオパシーのレメディーがよく効くという実証に力を入れていた。これは国が決定するためには必要なプロセスだろう。ここに来る外来・入院患者は質問票に必ず書きこまねばならない。そうすることで患者の傾向やレメディーの傾向が見えてくる。ここでは鬱に対するホメオパシーのレメディー研究を真摯に行っており、現代医学より遙かに効果を上げている。

またどこでもそうだが、1つのレメディーが魂・精神・体の病気全部に効くと考えるホメオパスが多く、魂・心・体の周波数は違うので1つのレメディーではカバーできないというZENホメオパシーは受け入れがたいものであろう。それでも、ZENホメオパシーを使って速やかに治ってゆくケースDVDを見ると認めざるを得ないのである。

アルコール中毒の研究では、ホメオパシーで治療した方が暴力性やイライラが減り、すべての調査項目において現代医学よりホメオパシーの方が効果があったという結果が出ていたが、これはアルコール中毒のような疾患には心に作用できるホメオパシーが大切な治療法であることを物語るものだと思う。

由井寅子

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