以前、クライアントさんに、
「もう一度『愛じゃ!人生をかけて愛するのじゃ!』
を読んでください」
といって読んでもらったことがありました。
クライアントさんが、「愛じゃ!」を読まれて、
本に書かれている「最も嫌いな人を、一度、
たかだか1分でも2分でもいいから
愛するということの作業をやってごらんなさい」
いう言葉がとても心にひっかかったそうです。
実はこのクライアントさんは離婚しており、
この方にとって最も嫌いな人というのは、
元夫であったわけです。
彼女はその夫をイメージして、
その夫に対して「ありがとう!」と言ってみたそうです。
そしたら、その夜、自分が夫を撫でている夢をみたそうです。
そうしましたら、胸の中から、ポ―ッとなって明るくなり、「光」と「あったかさ」が、そこから広がっていって、全身に回ったそうです。
相談会の時に、「これが愛というものなのですね」と言われていましたので、
皆さんにお伝えしたいと思いまして紹介しました。
自己のアイデンティティは、自分がそれまで生きてきた記憶から
形成されるものですが、それとは別に魂のアイデンティティという
ものがあります。本当の自分とはなにもので、本当になすべきこと
はなにかということを理解している自分です。
魂のアイデンティティがわかるには、結局、それを見えなくしている
自己のアイデンティティを見つめていくしかないのです。
「なぜ今自分は今腹立っているのか?」、
「なぜ今自分は悲しいのか?」、
ある出来事や他人の言動によって動揺する心の奥にあるものを見つめていく必要があるのです。
「なぜ自分は悲しいのか」、
「なぜ自分は怒っているのか」、
「なぜ自分はつらくて死にたくなるのか」、
そのようなことを考えると、その奥に「欲」や「執着」というものがある
ことがわかるでしょう。その欲や執着もたどっていくと、愛して欲しい
という子どもの思いに帰着されます。愛して欲しくても愛されなかった
インナーチャイルドがそこにはあるのです。
そこを見つめ、解放していくことで魂のアイデンティティが自分の
アイデンティティとなっていくのです。
魂のアイデンティティは、どんな人も愛する自分です。
私たちは自分の悪口を言う人はやっぱりすごく嫌うわけですが、
私が彼女に最初に言ったことは、
「この世に生を受けて辛い経験をして嫌な人になってしまう人もいる。
しかしどんな人でも魂の宿題をするために命をもらって
一生けん命生きているのだから、否定することはできない。
それに嫌いな部分を本当は自分ももっていて、それを教えてくれて
いるだけなのだよ」ということです。
たとえ、今回、ホメオパシーについて、インターネットなどにひどい書き込みを
している人たちがいても、私達が嫌って心乱れる必要はなにもないのです。
人には自由にものを言う権利がありますし、そういう役目があるのでしょう。
どんな人も間違いなく神の分け御霊で大切な存在なんだということ、
それがわかっていたら、誰も嫌わずもっとみんなを愛することができるの
ではないかなと思うわけです。
クライアントさんから教えてもらったことを、皆さんにお伝えしました。
なんか胸があったかくなって、「愛じゃ!人生をかけて愛すのじゃ!」とか、
「インナーチャイルドが叫んでいる!」とか「とらこ先生通信」などの本
はみんなに気づきを与えているなあと思い私もうれしく思ったわけです。
やっぱりこの世に生きたからには、自分だけでなくて、人も助けられるような
大きな人間になりたいと思っています。
そう思って一生懸命日々生きています。