6日目の様子(ハーネマンミュージアム訪問)

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ハーネマンミュージアム(薬局博物館)訪問

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ハーネマンはまだホメオパシー医学を確立する前の若き時代に、ルーマニアのトランシルヴァニアの領主でもあり、有望な若手研究者を資金援助し育成に尽力されていたブルーケンタール男爵を紹介され、その庇護の下、1777~1779年の間、医学博士の資格を修了するためにシビウに滞在しています。

7ケ国語に精通していたハーネマンは、シビウの図書館長として、この時代にルーマニアに伝わる様々なハーブ、植物療法の書籍にも目を通し、翻訳もされ、またトランシルヴァニア地方の各地も巡り、ルーマニアの人たちが健康な1つの要因ではないかと考え、、植物や豊富なミネラルを含むルーマニアの水なども研究されていたそうです。この時期にルーマニアで学んだ錬金術医学を含めた様々な知見が、後の希釈振盪の原理などホメオパシー医学の確立にもつながったのかもしれません。

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またハーネマンはシビウの薬局では、医師資格の修了の時期には薬剤師としての経験を積んでいます。通常 当時の医師は、処方箋を書くだけで、薬の調合は薬剤師が行います。専門分化されているので、通常医師、薬剤師の両方を自ら経験し精通している人は少ないのですが、ハーネマンはシビウの薬局で、ホメオパシーのレメディーの原物質となる植物、鉱物、動物由来の様々なクスリの原料の製造や調合にも触れ、この経験と知識もホメオパシー医学の確立には大きな影響を与えたのではないかとされています。また、瀉血や毒物を使った対症療法や精神病患者への脳外科手術など現代からみると非科学的で人の健康にも優しくない当時主流の医学処置を好まずハーネマンは患者の自然治癒力を活かした自然療法でのケアを当時から選択していたようです。

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ホメオパシーを学び、実践するものにとって、こういった場所を訪れたことは本当に幸運だったと思います。また、ハーネマンは、ブルーケンタール男爵夫妻の家族の健康ケアも行っており、ハーネマンが滞在した2年間、夫妻は一度も病気もされなく健康だったというエピソードも聞きました。

このミュージアムは、ハーネマンの博物館としてだけでなく、ルーマニアの薬局博物館でもあります。シビウは、15世紀にルーマニアで初めて薬局が設立された地であり、中世の薬局で使用されていた器具やハーネマンに関わるものが展示されていました。とらこ先生は、ハーブやフィトセラピーなど植物を使った自然療法は昔からルーマニアにあったのかという質問をされ、これに対し、ハーネマンミュージアムのガイドは「ルーマニアでは薬草、植物療法などの知識は、お婆さんから、母親から子どもへと各地で伝承されて今日に至っている。」と仰っていました。

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博物館の展示室は3部屋+狭い廊下、と小規模ですが、参加者の皆様は、ハーネマンが、実際に立っていた場所を訪問することができ、喜びで興奮されていました。また、マリナさんや前日の学会に参加されたルーマニアの方もわざわざミュージアムまで同行してくださり、その特別な計らいで展示物の撮影も許可されたので記念の写真撮影や、ハーネマングッズの購入などを楽しまれていました。

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