2010年06月19日(土)

ホメオパシーの好転反応とは何か、そして現代医学との連携の重要性について

~JPHMA 由井寅子会長 見解~

ホメオパシーの好転反応とは

ホメオパシーは自己治癒力を触発し、自分の力で治癒していけるように導く療法です。レメディーで自己治癒力が高まり、健康を取り戻す過程で、体から老廃物(体毒)が排出されるために症状が出ます。もし慢性症状がある場合、その慢性症状が排泄症状であった場合には、そのもともとあった慢性症状がより強くなった形になります。

このように自己治癒力が高まった結果、もともと体内にあった老廃物(体毒)の排泄症状が出ること、あるいは強くなることを好転反応といいます。この好転反応(=排泄症状)は、熱や湿疹、下痢や軟便、耳だれ、鼻血、唾液、汗など、ケースによってさまざまです。またレメディーによって、物質的な老廃物だけではなく、心の老廃物の排泄も生じることがあり、過去に抑圧した感情が出てきて、悲しくなったり、怒ったり、イライラしたり、落ち込んだりすることもあります。時には、過去の蓋を閉めた記憶が蘇ってくることもあります。これも好転反応といえます。

慢性症状がある場合、それは過去に急性症状があるときに休まず無理をしたり、急性症状を薬で抑圧したことがあるということです。そうやって急性症状が抑圧されることで、老廃物をしっかり出し切ることができず、老廃物をもったまま適応する方向に向かいます。そうすると慢性症状へと移行してしまいます。
レメディーによって自己治癒力が触発されると、この抑圧の蓋が外れ、老廃物を排泄する力を取り戻し、その結果、症状が本来の力強い急性症状に戻ったり、抑圧した感情が出てきたりするということです。このようにして症状が慢性的に適応しているものが、一時期、急性になって治癒していきます。
バイタルフォース(生命力)の流れが滞った結果(=病気)、老廃物が溜まり、老廃物がある一定以上溜まると、溜まったものを排泄しようとして急性症状が出てくるわけです。つまり症状は病気ではなく病気の結果なのです。

病原体の感染による急性病も、自然がなす同種療法で、病原体は自己治癒力を触発するレメディーと同じ役目であり、もし老廃物が体内に溜まっていなければ、病原体が増殖することもなく症状が酷くなることもないのです。そういう意味で病原体も子どものかかる病気も、老廃物を排出へと導いてくれるありがたいものなのです。もちろん、急性病のときは、ホメオパシーのレメディーを使うことで治癒を加速し排泄をスムーズにしてくれるのでどんどん利用されるとよいでしょう。

まとめますと、このように症状は老廃物(体毒)の溜まった結果生じるものであり、治癒しなければならないのは、症状ではなく症状の奥にある老廃物の溜まる原因です。そして老廃物の溜まる原因として、バイタルフォースの滞り(生命力の滞り=病気)があり、バイタルフォースが滞る原因として、生き方・考え方が自然から離れること、あるいは、直接的に毒物が体に入ることがあるわけです。

直接的に毒物が体に入ることとして、不自然な食べ物や腐ったものを食べることや予防接種があります。とりわけ予防接種は、一気に病気を慢性化させてしまいます(詳しいことは、予防接種トンデモ論、それでもあなたは新型インフルエンザワクチンを打ちますか?をお読み下さい)。

生体の正しい反応とは

腐ったエビを食べれば吐くのは、生体の正しい反応です。これは完全な急性症状です。好転反応ではありません。その反応を薬で止めることは毒物を体内にとどめることになります。そうすると毒物が体内に留まることなり、そうして何度も抑圧されると体は強く反応することができなくなり、慢性的な症状へと移行します。このときにその慢性症状に合うレメディーをとると、自然治癒力が触発され、毒物を排泄しようとして、本来の症状が出てきます。これが好転反応です。症状は何か出すべきものがあるからこそ出ている反応なのです。

症状が長く続く場合は

問題は、適切なレメディーを与えているのに好転反応が長く続く場合です。この場合は、症状の抑圧が長期にわたっていたために治癒までに時間がかかっているケースと、生命力そのものが小さくなっているために、老廃物を排泄しきれないケースが考えられますが、この二つはお互いに関連しています。
抑圧の歴史が長かったために、生命力が小さくなっているために治癒までの時間がかかるといえます。それでもできるだけ治癒を加速し楽になるようにするのがホメオパスの技術となります。一方で、もし症状がつらいのであれば、薬で症状を緩和することも必要になりますし、ホメオパスのやり方もサポート的なアプローチを中心にして、徐々に生命力を高めるところからやらなければなりません。
もっとも、適切なレメディーを選択できていないことからくる好転反応の長期化も考えられますが、これはホメオパスの技術と能力の問題となります。私の経験上、医原病などの複雑なケースでは、一種類のレメディーを一粒とって長期間待つというやり方では、なかなか治癒していかずいたずらにクライアントを苦しめることになるといえます。

本来症状は、排泄反応であり、ホメオパスにとっては、適切なレメディーを見つけるために必要な情報であり、体が賢い医師(=ホメオパス)に助けを求めている叫び(メッセージ)であり、体の言語なのですが、一つだけ気を付けなければならないことがあります。それは、出ている症状が好転反応(排泄症状)ではなく、臓器や器官の機能不全よって生じている場合です。つまり症状が賢い医師(=ホメオパス)に助けを求める叫びではなく、苦痛からくるうめき声である場合です。何度も症状が抑圧され慢性化し、その慢性化が進むことによって臓器や器官にまで影響がおよび、肉体レベルに病気が進行すること(疾患)から症状が生じる場合です。このようなケースでは徹底してオーガンサポート系のレメディーが重要となります。

肉体レベルの機能不全による症状と好転反応による症状との見極めは、経験を積んだ治療家ほど的確ですが、それを見極めるための教育も重要となります。それを見極めるためには、現代医学の知識、すなわち、現代医学の病理、生理、解剖学をしっかり学ぶ必要がありますし、ホメオパシー的病理、生理、解剖学をしっかり学ぶ必要があります。この教育をしっかりやることが好転反応とそうでない症状とを見極める上でとても重要になります。
もちろん、治療家であるならば、疑わしい場合は、医療機関での検査をすすめることに消極的であってはなりませんし、クライアント本人も心配であれば、積極的に医療機関での検査を受けることが大切です。これは代替医療を選択するクライアントの心構えともいえます。
肉体の機能不全による症状であることが明かになった場合は、医師とホメオパスが協力し、定期検査をしながら、また医師とホメオパスが相談しながら、ホメオパシーをメインでやるか現代医学をメインでホメオパシーをサポート的に使うかなどを決めていくことが大切です。

現代医学との連携

常々私は「ホメオパシー医学と現代医学はそれぞれの長所を生かし合い、連携して取り組むことが、特に重要であること」を指摘しており、ホメオパスの教育の場である強化学習、日本ホメオパシー財団認定校(CHhom、RAH)の学生への授業の中でも、くり返し、現代医学の診断、検査技術、緊急手術、救命技術との連携は特に重要であり、緊急時や一時的な症状緩和のために薬の使用が必要な場合もあり、現代医学と連携して対処することが必要な場合には、躊躇なく現代医学の専門家や専門機関と連携した取り組みを行うことが重要であると教えています。私が会長を務める1998年に設立した日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)でも、日頃から、ホメオパスにクラインアントが病院での検査、診察等を受けるように勧めるように指導しており、協会の倫理規定にも当初より以下の文言が組み込まれています。
「クライアントが病院での検査、診察等を受けることに否定的であってはならない。病院での検診が必要と判断される場合は、速やかにその旨をクライアントに伝えなければならない。なお、検診を受けるか否かの最終判断は、あくまでもクライアントが行うものであり、本協会認定ホメオパスが強制することはあってはならない。ただし、慢性疾患のクライアントに対しては、病院での定期的な検診を勧めることが望ましい。」
ホメオパシー健康相談を受ける際にも、クライアントの方々にこの点をご理解いただいた上で、ホメオパシー療法を受けてもらっています。そうでないと、ホメオパシー健康相談は、受けることができないようになっています。
最近は、ホメオパシーに理解をしめしてくれる医師や医療機関が増えてきており、JPHMAとも協力関係のあるクリニックや医療機関が増えてきています。しかしその数は日本ホメオパシーセンターの数に比べまだまだ少ないのが現状です。ホメオパシーに理解を示してくれる医師や医療機関が増え、提携クリニックが増えることを心から願っています。

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