2010年04月18日(日)

2010年4月18日(日)

日本の薬草学    

本日、CHhom開校記念として、小谷先生による「日本の薬草学」第2回が行なれ、全国で一般、RAH学生、卒業生,一般の方を含めて150名の方々が参加されました。

2010/04/18 講義の様子

小谷先生の「日本の薬草学」2日目は、生薬や漢方薬についての講義でした。
生薬や漢方薬、民間薬という言葉は、ふだんから耳にしますが、今回、生薬の定義や、漢方薬と民間薬の違いを、はじめてきちんと学ぶことができました。

薬用植物は正しく用いなければ、薬にならないどころか毒にもなり得るわけで、法的な定義や正しい用法をきちんと学ぶことが大事であると感じました。

1mg/kgで死に至るキンポウゲ科の植物や、葉の天ぷら2枚で命をおとすジギタリスの話、スズランをいけたコップの水を飲んで子供が死んだ話など、植物の毒に関するさまざまな事故、事例の話もあり、生半可な知識で身近な植物を誤って用いると、たいへんなことになることを知りました。

また、基源植物を正しく同定することの重要性もわかりました。植物の同定については、後半、日本薬局方に収載された植物をスライドで紹介するとき、ところどころ、かなり詳しい説明がありました。

花の付き方や、がく片の長さ、茎の繊毛の生え方など、ひじょうに細かいポイントで近縁種を見分ける話を聞いて、小谷先生は長年フィールドワークをされてきた「本物」の先生だと感じました。

いろいろな意味で、植物に関する正しい知識の必要性を痛感した講義でした。

講義の感想

●有意義でした!!本当におもしろかったです。漢方薬を医者が使って副作用が増えたのは、西洋医学の考え方で処方してしまうからだと良くわかりました。ホメオパシーのレメディでも、同じような事が起こる可能性があるので注意しなければならないと思いました。

●大変面白く、興味深く聞きました。実際に山で植物を見て見たいです。薬効成分の多さも採取のタイミングで全く違ったり、同じ生薬が温と冷で薬効逆だったり、というのは自然の偉大さ、不思議さを感じます。また、力のある物は、きちんと学んで、きちんと使わないといけないなとも思いました。

●2日間、素晴らしい講義ありがとうございました。薬草って簡単に考えていたけれど、とてもとても奥が深いということがよーくわかりました。西洋医学のように、5分もしない問診だけで、その人の症状・病名をつけるのは疑問だなぁと改めて感じました。人間は、そんなに簡単なつくりじゃないぞって思いました。植物も同じなんですね。「自然」って本当にすごいと実感させられる2日間でした。ありがとうございました

●2日間とても勉強になりました。「さわり」だけで、このボリューム、小谷先生の深く広い知識と楽しいお話に圧倒されててしまいました。参加して良かったです。ありがとうございました!(RAHの学生なのですが、来年以降CHhomで講義があるようなら、受講したいです。ホメオパスになってMTを扱う上で、必要な知識だと思いました!よろしくお願いいたします!!)

●大変エキサイティングだった。今まで食べれそうな草を結構口にして食べていたりしたので、ちょっと考えさせられる。京都でも野草を食べてたりしていたので、本土でそうしたことはやめた方がいいのかな?と思った。でも、良く考えるとそうした事はやめなくても、もっと野草や毒草の知識を知った方が賢い方法だと思う。あと、直接講演会とは関係ないが、良いと思ったことや、人をすぐに連絡をとって人々に紹介したり講演会に呼んだりするところが、寅子先生の凄く良いところだな~と思った。

●病名から漢方薬を医師が処方することによって、副作用の問題が生じてきたことは大きな問題だと感じました。日本の植物にも毒があるものが多くあり、また身近な所にもあることを知り驚きました。由井学長と小谷先生の出会いで日本の薬草のレメディが多く生まれる日も目前ですね。2日間にわたってありがとうございました。

●昨日に引き続き受講させて頂きましたが少しだけ薬草の世界になじみが生まれてきました。奥深い世界のなので学びを助けるためとして、是非とも先生の美しい写真を集めたご著書を期待します。それに加えて座学だけではなくなかなか植物の全体像を掴むのは困難だと思いました。近場の薬草園に足を運んでみたいと思います。個人的には何が毒で何が薬なのかその境界線に興味がわいてきました。また原物質を扱う薬草学ちホメオパシーの領域とのつながりが今後CHhomでどのように展開されていくのか楽しみです。

●2日間、本当に楽しかったです。全体的に、日本の生薬や小谷先生のお考えは、ホメオパシーに本当に近いものだと思いました。小谷先生は、生薬でも漢方薬でも何でも、西洋医学的基準でしか扱えないことに疑問を持っていらっしゃいますし、「自分の健康は、医者任せではなく、自分や家族で守るべき」という考え方にも、心から共感できました。また、「家によって、同じ症状でも、使う生薬や効く生薬が違っていた」というのを聞いて、きっと、マヤズムのせいではないか?と、学校の教えと照らし合わせながら聞いていました。何よりも、植物の写真に合わせて、熱っぽく解説される小谷先生は、本当に植物が好きなのだと、こちらにも伝わってきました。写真一つ一つに対する先生の解説や雑学、本当に興味深いことばかりでした。ぜひ、早く本を出版していただきたいです。医者や製薬会社は、法律に守られていますが、それは法律に縛られているということでもあります。薬事法をはじめとして、たくさんの関連法規があることが、今回の講義を通してわかり、商売のために、クリアしていくことだけでも大変なことなのだとわかりました。日本には、こんなに素晴らしい伝統薬や生薬があったなんて!その知識が失われつつあるのが、本当に残念です。小谷先生には是非、生薬研究・普及のために、これからもいろいろと教えていただきたいです。

●植物の毒性について、たくさんの写真を使って教えて頂いて、とてもわかりやすかったです。植物に毒性があることをあまり教えられて来なかったので、高校生の時、先生にミズバショウの真ん中の部分を食べさせておう吐が止まらなかったという苦い経験があります。(汗)スズランや間違えやすい植物の毒性のお話もとても印象的でした。先生の豊富な知識とホメオパシーがミックスされて素敵なな本が出来あがる事を楽しみにしています。また、漢方薬の話もホメオパスとしては、貴重なお話としてうかがえました。

●植物界を真に理解するためには、薬草学は欠かせない要素だということがわかりました。植物内の化学成分が部位によって含まれている量が違うということが興味深かったです。面白い講義でした。ありがとうございました。

●小谷先生の薬草に関する博学知識の深さ、薬草に対する愛情に敬服しました。思わず薬草の世界に引き込まれてしまう講義でした。概論でこんなに興味深いので薬草学を学ぶことができたらいいな、と思いました。

●すばらしかったです。ありがとうございます。薬草の利用を具体的に知りたいです。安全な物で自分で出来るものを教えて頂きたいです。次回を楽しみにしています。

●生薬についての定義などの解説を入れてくださり、とても解り易かったです。ご自身の立場からの体験談や意見的なお話も下さったので、ためになるものばかりでした。局方は以前仕事の中で見る機会がありましたが、見方がよくわからなかったので、今日先生にご説明いただき理解できました。漢方、生薬、東洋医学については興味があったのですが、とっつきにくい感じがありなかなか学ぶ機会がなかったのですが、昨日、今日の講義でより興味がわきました。

●昨日に続き、興味深く受講させていただきました。山歩きをしていた頃、山のことを教えてくれていた先輩たちから草は何でも食べて覚えろと言われ、かなり様々な草・花・キノコ類を口にしていたのですが、それはとても恐ろしいことだったのだと、あらためて思いました。ホメオパシーのMMを勉強するときにもまた違った見方ができそうです。ありがとうございます。

●大変楽しく聞かせていただきました。薬草として食用として観賞用としての植物を考えるきっかけとなりました。子供の頃は野原や山で色々なものを口にした思い出があります。知らずに毒草なども口にしていたかもしれません。山菜などの利用の仕方もためになりました。

●庭から持ってきた水仙などを台所で活けたりすることがあるので、ハサミや作業する場所など、きちんと始末しないといけないなど思いました。

●植物の写真をたくさん見せて頂きました。どうもありがとうございます。先生の植物に対する愛情が感じられる素敵な写真ばかりでしたね。先生が民間薬の作り方を写真で示して頂けるのを楽しみにしていますので、よろしくお願いします。漢方医学が日本独自の呼称だとは知りませんでした。ただ、漢方薬が証のちがいも考えずに使われるのが、とても残念に思いました

●専門的な知識を非常にわかりやすい形で紹介していただいた。今後もこのような講座を一般向けに公開して開催してほしい。ホメオパシーへの理解の助けになると思います。

●小谷先生の授業、わかりやすく楽しかったです。昔の方は薬草をうまく利用されていて、その知恵に頭が下がります。今日はありがとうございました。

●どうもありがとうございました。薬品でもあり食品でもある植物、動物、鉱物について現在の法律のありようと、解釈、そして運用についても詳しく教えていただけて大変勉強になりました。今後、CHhomでの講義も楽しみにしています。重ねて、ありがとうございました。

●同じ薬草でも、温度によって効き方が異なるなど、非常に面白かったです。様々な植物の話、漢方の話など、とてもためになりました

●薬用植物のスライド付き解説がよかったです。奥の深い世界だということもわかりました。一般の人が身近な植物を日常生活に取り入れられるような講義もお聞きしたいです

●漢方薬の副作用の原因の1つの話が非常に興味深く感じました。偏った知識での処方が副作用を生む哲学のない安直な知識が、長い歴史と実績に基づいた安全な処方を脅かすという事は、ハーネマンが医師に対して、抱いていた危機感に通ずるものがあるのでは・・・?等と、深読み(?)をしてしまいました。哲学と知恵が肝心ですね。

●2日間の講習では、伝えきれないのだろうなぁと思う先生の知識量を感じました。写真もきれいで、東京での生活では感じられない御嶽山の自然の事、高山植物の美しさにもとても引き込まれる講習でした。寅子先生がこの日本の植物からマザーチンクチャーをとおっしゃる言葉に、とてもわくわくしました。

●とても勉強になりました。日本の薬草についての基本的な捉え方に触れることができ、興味深かったです。生の植物の薬効を知ることは、レメディーの理解が深まるのではと思います。今後も薬草学については受講したいと思っています。

●東北に住んでいた頃から薬草をできる範囲で利用してきました。今は沖縄にいるので、沖縄の薬草を色々知って調べて使っていこうと思いました。沖縄の薬草のレメディーも出来たら良いな、と。

●とても理論的で楽しい講義でした。

●後半の話もとても参考になりました。写真がとてもきれいで由井先生が言われたように生きているようでした。(特にセンブリがよかった)写真の入った先生の本の発売を楽しみにしています。

●とても興味深かったです。今までの山での植物の存在がただ、あるという感じでしたが、植物を見てみたいと思います。木曽を楽しみにしています。

●普段、目にしている植物に有効成分や毒性がある事に改めて興味を持ちました。専門家ではないと分からない知識も知らされて、難しい内容も沢山ありましたが、勉強になります。ガーデニングを楽しんでいる毒性のある植物にこれから気をつけていこうと思いました。(子供が誤ってスイセンやスズランなどを生けた水を飲まないように)

●とても楽しく興味深く聞けました。また、意外な知らないこともにも触れることができて良かったです。

●身近な植物が猛毒を持っているなんて初めて知りました。面白かったです。ありがとうございました。

●とても興味が持てる内容でした。もっと薬草の勉強をしたいと思います。薬草学の本、レメディ、来年の薬草学の授業がとても楽しみです

●2日間でははやり「薬草学」としては、さわりだったようで、今後の小谷先生の体験を交えた各論をぜひ聞きたいです。

●先生のトークは面白いなと思いました。有毒植物の説明がとても面白く聞けました。
 
●身近な植物に毒があることが分かり、驚きました。薬草学は思っていた以上に奥が深く難しそうだと思いました。

●今日の内容は、薬草学のイントロダクションとしてとても内容も充実していました。6月の御嶽ツアーぜひ参加したいので仕事が休めるか調整してみます。

●とても楽しく難しさもありましたが、ぜひ、長野ツアーを計画して頂きたいと思いました。先生の知識力に感服しました。ありがとうございました

●とらのこ会員で参加しましたが、興味深く面白い講義でした。こんなに細かい規定があるのに、それを乗り越えた薬がワンサカあるんですよね。これから季節がよくなるので、長野などハイキングもいいですね。FEの花の写真のカードやレメディーに関連した植物の鮮明な写真集など出版の予定はありませんか?由井先生、御嶽ツアー企画が早い!そういえば行者ニンニクとスズランの見分け方を北海道に行ったときに、地元の人に教えてもらいましたが、似た植物で毒のあるものが身近に多いので怖いですね。と書いたら小谷先生が行者ニンニクの話をしだしたので驚きました。

●昨日から薬草が細かく体系づけられていることや決まりがあることを知りました。家庭でも安全に使えたらいいと思いました。ひとつひとつの花はとてもかわいらしく美しいと思いました。(毒があるとは思えないようなものも多い)実際生育しているところで見てみたいと思いました。
 
●少し自分でも勉強してたせいか専門用語などで説明されても良く解り良かった

●初めての者にも大変わかりやすく説明していただき、興味深く拝聴しました。慣れ親しんだレメデイー名に関連した名称も出てきてさらに興味がわきました。

●小谷先生の知識と観察力の深さに驚きました。フィールドワークの必要性も感じました。

●とてもおもしろかったです。生薬が医薬品として使われる時に厳しい基準があること、それが単なる健康茶やハーブティーなどとは違うのだということがよく理解できました。日本の医薬品が西洋薬にかわっていたことが大変残念だと改めて思いました。

●身近にある植物が有毒だったりしてびっくりした。こういう知識を知っておくことは必要な事だと思った。日本の薬草から作られる日本発のレメディーが楽しみです。

●とても楽しくおもしろい講義をありがとうございました。来年の授業が楽しみです。薬草学の御本もぜひ出版して下さい。

●大変奥深いもので難しかったのですが小谷先生のわかりやすい解説はとてもよかったです。もっと勉強したいと思いました。ありがとうございました。

●小谷先生2日間ありがとうございました。本当に貴重なお話でした。レメディがとても助かります。日本のホメオパシーと日本の薬草の初デートですね。次回も必ず参加します。「日本と東アジアの医薬史」「中医の現状」「日本の漢方史」「わかりやすい薬事法」「ここが変だよ薬事法」というような講座があったらぜひ学びたいです。

●もともと植物が好きだったので楽しく話しを聴けました。帰ってスズランを使ってマシンでレメディーのプルービングをしてみたくなりました。

●とても面白かったです。身近な植物に毒があったりして驚きました。

●都合が合わず、2回目のみの受講でしたが、とても興味深く聞かせていただきました。先生のお人柄に温かさを感じました。次回を楽しみにしています。

●今回のセミナーで、医薬品や医学部外品、生薬への規定について勉強できて良かったです。写真を見ながらの説明で、イメージしながら聞けて分かりやすかったです。

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